高村光太郎さんの木彫から感じた命

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今日も昨日に続いてこの夏一番の猛暑日になるそうです。
昨日は夜になっても一向に気温が下がらず、おかしくなりそうな暑さだったので
結局クーラーのあるリビングに寝ることにしました。

さて、話は変わって先週金曜日のこと。
千葉駅に用事があって行ったのですが、そごうの前を通った時にふと
このポスターに目が留まりました。
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蝉の木彫。
なんといったらいいんでしょうか、蝉がいます。

蝉がいるんですよね。。。

しばし眺めてふっと我に返り、電車に乗りました。

その後もこの彫刻の事が妙に気になりいろいろ調べてみました。
生誕130年 彫刻家・高村光太郎展
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このザクロもそう。
ザクロがあるんです。
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なんなんでしょ、この感覚。

「生命を吹き込まれる」という表現をしてしまうとつきなみですが、
この蝉やザクロからは確かな「命」を感じます。

私が惹きつけられたのはそういうことなのかもしれません。。。

高村光太郎といえば「智恵子抄」。
その中でも特に有名な「レモン哀歌」。
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レモン哀歌

そんなにもあなたはレモンを待っていた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとった一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ
トパアズいろの香気が立つ
その数滴の天のものなるレモンの汁は
ぱっとあなたの意識を正常にした
あなたの青く澄んだ眼がかすかに笑ふ
わたしの手を握るあなたの力の健康さよ
あなたの咽喉に嵐はあるが
こういう命の瀬戸ぎわに
智恵子はもとの智恵子となり
生涯の愛を一瞬にかたむけた
それからひと時
昔山巓(さんてん=山頂)でしたような深呼吸を一つして
あなたの機関はそれなり止まった
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう
———————————————–

この詩からも智恵子さんやみずみずしいレモンの「命」が
今、目の前にあるように感じられます。

智恵子さんがお亡くなりになられたのは1938年10月5日だったそうです。
昭和10年の夏も今日のように暑かったのかなぁ。。

さて、生きてるうちにやりたいことやるぞー!\(^o^)/
与えてくれた「命」に感謝。

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haji

ビールと猫と万年筆が好きなおじさん(^_^) 気が向いた時につぶやいてます。

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